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NECに関する知識・情報の提供
海外工事において重要視されるNECの内容を説明します。NECは、NFPA(全米防火協会)が作成した電気設備の設計、施工のための米国の規格です。米国独自の構成で、IEC 60364シリーズに基づいておりません。NECの全体構成は下記の通りですが、海外工事に携わっている方へは、そのうち、4章の電動機・電動機回路・コントローラー、6章の火災ポンプ、及び、7章の非常システムについて説明する必要があると考えております。
1章 一般 (用語の定義を含む一般事項)
2章 配線及び保護 (分岐回路、幹線、分岐及び幹線回路の計算、電力会社からの受電設備、過電流保護、接地及びボンディング、サージ保護装置等)
3章 配線方法及び材料(配線方法、一般配線用の導体、ボックス・筐体、各種ケーブル等)
4章 一般的使用機器(ケーブル、スイッチ、コンセント、盤、照明器具、電動機・電動機回路・コントローラー等)
5章 特別な施設(危険場所、危険場所の分類、健康介護施設、劇場など)
6章 特別な機器(看板照明、工場配線システム、エレベーター、電気自動車充電システム、火災ポンプ)
7章 特別な状況(非常システム、法的要求待機システム、選択的待機システム、火災警報システム等)
8章 通信システム
9章 図表
NECに基づいて配線サイズや回路遮断器の定格を決めるには、上記3章の要求事項の理解が必要です。要望があれば、3章の内容を2章を参照しつつご説明します。
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